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2020.12.1 更新

写真:回復する需要を確実に捉える/代表取締役社長執行役員 古屋 元伸

Q上半期の概況についてお聞かせください

新型コロナウイルス感染症が広がり、この上半期は当社の主要顧客業界である日系自動車産業の稼働が大幅に停滞しました。その影響により、同産業と関連の深いネットシェイプ事業、アッセンブリ事業が低迷し、両事業とも経常損失を計上しております。一方、用途先が幅広いフィルタ事業に関しては、主力ユーザー向け製品が好調に推移し、前年同期比で増収増益となりました。しかしながら、両事業の落ち込みをカバーするまでにはいたらず、上半期の業績は、連結売上高50億9千9百万円、営業損失3億9千9百万円、経常損失2億7千3百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失2億8百万円という結果となりました。

Q通期の見通しについてお聞かせください

自動車生産は、地域によって回復の度合いにばらつきが生じているものの需要が回復しつつあります。また、フィルタ事業は引き続き好調をキープし、上半期とほぼ同水準で推移する見込みです。こうした状況を鑑み、当社グループでは、通期で連結売上高104億円、営業損失5億8千万円、経常損失3億7千5百万円、親会社株主に帰属する当期純損失3億円を見込んでおります。

今後は、経済再開に伴って増加する需要を確実に捉えていくことが肝要になってきます。緊急事態宣言が発令され、訪問営業ができなくなったことは、当社の営業スタイルを見直すきっかけとなりました。特に海外のお客さまに対しては、オンラインを用いていかに当社の技術・サービスを提供できるのか模索しました。ユーザーの細かなニーズを吸い上げるため、今後も感染症対策に万全を期しつつ、オンラインと対面方式を有効活用した営業を展開してまいります。

Q海外戦略および今後の注力したい内容についてお聞かせください

中国は世界に先立って販売が回復し、日系自動車メーカーは、販売台数を増加させており、世界最大のマーケットである中国でのシェア拡大を進めております。この動きに合わせて当社のネットシェイプ事業は、中国地域への販売強化を進めております。また、今後成長が見込まれるインドにおいては、今年2月に販売代理店と提携し、営業体制を強化しております。

当社の強みは、技術提案力です。「新たな価値を創造し、社会に貢献する」このような経営環境だからこそ原点である当社の経営理念に立ち戻り、変革を迎える自動車産業に挑戦したいと考えております。現在、従来のコア技術である精密鍛造技術と圧延技術を組み合わせ、電池ケースの形状を成型する技術開発を進めているところです。実用にはまだいたっておりませんが、この案件に限らず、市場のニーズを先取りし、新たな需要を生み出したいと考えています。

Q期末の配当についてお聞かせください

当社は、将来の事業展開と経営体質強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続していくことを基本方針としております。第1四半期までは、通期の業績が見通せなかったことから、配当予想を未定とさせていただきましたが、下半期からの自動車生産の回復に伴って当社グループの需要も回復することが見えてきました。通期の業績予想は損失計上とはなるものの、期末配当予想は4円とさせていただきます。

株主の皆さまにおかれましては、今後ともご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

事業別概況

事業別売上高構成比
(2021.3 第2四半期累計)

ネットシェイプ事業

グラフ:事業別売上高構成比(2021.3 第2四半期累計)

グラフ:売上高、経常利益・利益率

※百万円未満は切り捨て

上半期の概況

国内、海外ともに自動車産業の稼働が停滞したことにより、金型部門、精密鍛造品部門双方の売上高が大幅に減少いたしました。第1四半期に比べ、第2四半期は受注高が回復基調になったものの、結果として売上高は23億3千8百万円(前年同期比42.4%減)となりました。両部門の売上高低迷により、経常損失を計上しております。

通期の見通し

下半期の日系自動車産業は、第2四半期を底に、徐々に回復すると見込んでおります。この流れを受けて金型部門は回復傾向となる一方、精密鍛造品部門は、上半期と同水準となり厳しい状況を見込んでおります。その結果、通期での売上高は49億円(前年同期比32.2%減)を予想しております。

アッセンブリ事業

グラフ:事業別売上高構成比(2021.3 第2四半期累計)

グラフ:売上高、経常利益・利益率

※百万円未満は切り捨て

上半期の概況

ネットシェイプ事業同様、自動車産業停滞の影響を受け、ターボチャージャー部品の売上高が大幅に減少いたしました。新型コロナウイルス感染症が、第2四半期の海外売上高に大きく影響を及ぼした結果となっております。売上高は16億3千万円(前年同期比40.9%減)となり、経常損失を計上しております。

通期の見通し

地域によってばらつきがあるものの、自動車メーカーは工場の稼働を再開させています。ターボチャージャー部品に対する需要も段階的に回復し、落ち込みが顕著だった海外売上高も徐々に持ち直すと見込んでおります。その結果、通期での売上高は32億4千万円(前年同期比38.5%減)を予想しております。

フィルタ事業

グラフ:事業別売上高構成比(2021.3 第2四半期累計)

グラフ:売上高、経常利益・利益率

※百万円未満は切り捨て

上半期の概況

フィルタ事業は、他2事業と異なり多様な産業に製品を供給しており、主力ユーザー向け製品が好調に推移いたしました。その結果、増収増益となり、売上高11億3千万円(前年同期比2.2%増)となり、経常利益は1億5千9百万円(前年同期比14.1%増)となっております。

通期の見通し

下半期は、主力ユーザー向けのフィルターが、引き続き堅調に推移することを見込んでおります。その結果、フィルタ事業の売上高は上半期とほぼ同水準の22億6千万円(前年同期比0.5%減)を予想しております。

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